クラウド型の販売管理システムを導入する5つのメリット、オンプレミス型との違いも解説  | 株式会社テラスカイ has loaded
ホームkeyboard_arrow_rightブログkeyboard_arrow_right

クラウド型の販売管理...

クラウド型の販売管理システムを導入する5つのメリット、オンプレミス型との違いも解説

更新日:2024/08/31

公開日:2024/01/09

はじめに

販売管理システムは、企業の販売プロセスにおける一連の業務を適切に管理し、業務効率化や生産性向上を図るためのシステムです。販売管理システムの導入は企業にとってさまざまなプラスの効果をもたらしますが、具体的にどのようなメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、販売管理システムの種類の解説とともに、多くの企業で導入されているクラウド型の販売管理システムのメリット、選定時のチェックポイントについて詳しく解説いたします。

【SalesforceでのクラウドERP実装ガイド】お役立ち資料無料ダウンロードは→こちらから

販売管理システムの種類と特徴(クラウド型orオンプレミス型)

販売管理システムの運用形態は「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。それぞれ特徴がありますので、その違いを以下で簡単に解説します。

・情報システムにはクラウド型とオンプレミス型とがある

企業で活用される情報システムは、大きく「クラウド型」と「オンプレミス型」に分類されます。

クラウド型は、ベンダーが構築したシステムを活用し、インターネット上でサービスを利用する方法です。自社で専用のハードウェアやソフトウェアを用意する必要がなく、ネットに接続された一般的なPC上で利用することが可能です。

一方のオンプレミス型は、略して「オンプレ」と呼ばれることもあります。自社でハードウェアとソフトウェアを選定・保有し、自前のシステムを構築する手法です。

クラウドの主な特徴とメリット、デメリット

クラウド型はベンダーが提供するSalesforce、AWS(Amazon Web Services) や GCP(Google Cloud Platform) などの環境を利用するため、自社でシステム環境を構築する必要がなく、コストを抑えて導入できます。また、既に稼働中の環境での利用となるため、サービススタートまでの期間が短く、運用管理にかかる手間が少ない点もメリットです。

一方で、自社のデータを第三者の管理下に置くため、セキュリティ面で不安があります。また、オンプレミスと比べるとカスタマイズできる範囲が狭いため、特定の要件に合わせてシステムを構築したい場合は注意が必要です。


オンプレミスの主な特徴とメリット、デメリット

オンプレミス型は、サーバーなどのハードウェア設備・OS・導入アプリケーション・ストレージ・ネットワーク環境など、システム運用に必要となる設備を自社で用意・構築します。従って、導入時の初期コストが多くかかり、機器の調達や設定・構築にも多くの時間を費やすことになります。

ただし、自社の業務に合わせて自由にカスタマイズできますし、すべてが自社の資産となります。重要データは社外ネットワークに接続しない環境に置いて、セキュリティを高めることも可能です。

従来はオンプレミス型の販売管理システムが主流でしたが、最近はインターネットの普及やテレワークをはじめとした働き方改革、DXの推進も後押しし、クラウド型の販売管理システムが主流になっており、業種や規模を問わず、さまざま企業で導入されています。

クラウド型の販売管理システムを導入する5つのメリット

では、販売管理システムにおいてクラウド型を選択すると、どのようなメリットを享受できるのでしょうか?ここではクラウド型を導入するメリットを、より具体的に5つご紹介します。

①短期間、低コストで導入できる

クラウド型の販売管理システムは、自社でサーバーの設定やその他のハードウェア・通信インフラ等の構築をする必要がなく、専門知識を持つエンジニアがいなくても導入することができます。そのため、自社でインフラやサーバー等の構築が必要なオンプレミス型と比較して、短期間での導入、低コストでの導入が可能です。クラウド型はサーバー等の設備投資にかかる固定資産税が発生しないため、税務面でもコストを抑えられます。

②運用のコストや工数を軽減できる

クラウド型の販売管理システムは、提供するベンダー側で運用・保守を担当しているため、ユーザー企業側の負担が軽減されます。セキュリティパッチやバージョンアップなどの作業は自動的に行われますし、データの暗号化やアクセス制御、不正アクティビティの監視などもベンダー側で対応してくれるため、導入時だけでなく、運用開始後のコストや工数も軽減できます。

 

場所を問わずに利用できる

クラウド型の販売管理システムはインターネット経由でアクセスできるため、テレワークのような柔軟な働き方を実現できます。また、サプライチェーンとの連携・可視化により、迅速な経営判断を可能とします。

 

④定期的にバージョンアップされる

クラウドベンダーは定期的にシステムをアップデートし、新機能の追加やバグの修正をリリースします。これにより、常に最新でセキュアな機能を提供できるため、ユーザー企業は安心安全な環境でシステムを利用できます。インボイス制度や改正電子帳簿保存といった法改正もベンダー側で対応されるため、自社での対応が不要であるのもメリットです。

⑤BCP対策や災害対策が万全

クラウド型はシステムが安定稼働するよう、「堅牢なデータセンターの利用」「定期的なバックアップ」といったBCP対策がされているため、災害時にも事業資産の損害を最小限にとどめ、早期復旧を可能にします。特に顧客情報や販売・在庫といった重要情報を扱う販売管理システムにおいては、BCP対策や災害対策は欠かせません。

※BCP対策:「Business Continuity Planning」の頭文字を取った言葉で、災害や感染症、テロ攻撃などの緊急事態時にも重要業務を中断させず、万が一中断した際にも中核となる事業の早期復旧を可能とするための「事業継続計画」を指す。

【SalesforceでのクラウドERP実装ガイド】お役立ち資料無料ダウンロードはこちら

クラウド型とオンプレミス型の導入後の運用の違い

システムは導入後の運用が重要です。運用の仕方の違いは業務に影響するため、事前に整理しておきましょう。ここではクラウド型とオンプレミス型の導入後の運用の主な違いを5つご紹介します。

アップデートやバージョンアップ作業の違い

オンプレミス型は導入した企業が自らアップデートやメンテナンスを行う必要があり、システムのバージョンアップ作業には社内システム部門を中心に多くの手間と時間・コストが発生します。また、オンプレミス型はサーバーのストレージ容量追加や拡張がしやすく自由度が高いのが良さのひとつですが、都度まとまったコストと工数がかかります。

一方、クラウド型の販売管理システムは、ベンダーがシステムのアップデートやメンテナンスを担当するため、ユーザー企業側の保守・管理の負担が軽減されます。拡張性の自由度という点ではオンプレミスに軍配が上がりますが、コスト・工数を抑えて拡張できるのがクラウド型の良さです。

・バックアップ(データ保全)作業の違い

オンプレミス型は社内で定期的にデータのバックアップをする必要があります。また、バックアップ中は新たなデータ入力などが不可となるため、作業効率が悪くなります。

その点、クラウド型販売管理システムはバックアップが自動で実行されるため、ユーザー側で特に何か意識する必要はありません。災害などで自社のサーバーやパソコンがダメージを受けても、クラウド上に情報が保存されているため、早期復旧が可能なのもクラウド型の利点です。

・セキュリティ対策の違い

自社でサーバーを保有するオンプレミス型は、独自のセキュリティ対策が必要となります。自社の環境に合わせてセキュリティを調整できるという点はメリットになりますが、コストや工数がかかってしまうのが悩ましいところです。

クラウド型であればサーバー周りのセキュリティ対策はベンダーが行うため、ユーザー企業はクライアントPCのセキュリティに集中して対策をすることができます。サイバー攻撃に対して複雑化するセキュリティ対策も対応できます。

・サーバー管理と障害対応の違い

オンプレミス型は自社内にサーバーなどのハードウェアを設置する必要があり、障害発生時も自社のリソースで解決しなければならないため、メンテナンスのコストがかさみます。

クラウド型はサーバー管理や障害対応はすべてベンダーで対応します。そのため、ユーザー企業側の運用コストは低く、また業務拡大に伴うサーバー増強などの手間も軽減されます。

法改正への対応工数の違い

近年のインボイス制度や改正電子帳簿保存法など、販売プロセスに関連する法律が改正された場合、販売管理システムも新たな対応が必要です。

オンプレミス型の場合、法改正があった際に自社のリソースで対応しなければなりません。法務部などとの調整も含め、かなりの工数を必要とするでしょう。

クラウド型の場合、このようなケースではベンダーがシステム改修に対応し、法改正施行までにはアップデート版をリリースします。自動でアップデートされるため、法改正に伴うシステム改修の工数をかなり削減できます。

クラウド型販売管理システムを選ぶ際にチェックしておきたいポイント

クラウド型の販売管理システムの導入を検討、あるいは導入を進めることになった際にチェックしておきたいポイントをご紹介します。

自社の業務との適合性

自社の業種や販売プロセス、業務体制に合った機能を持つシステムを選ぶ必要があります。選定前に業務タスクを洗い出しておくとよいでしょう。業務プロセスに合わないシステムを導入してしまうと、逆に生産性が低下してしまい本末転倒になります。

クラウド型の販売管理システムを大きく分けると、以下の3種類があります。種類によって備えている機能が異なるため、まずは自社の業務と適合するのはどのタイプか検討してみてください。

・汎用型:あらゆる業界・業種で使える汎用的な機能を備えたタイプ

・複数業種対応型:複数の業種に対応した機能をパッケージ化して提供するタイプ

・業種特化型:特定の業種の商取引や商習慣に特化した機能を持つタイプ

・既存システムとの連携が可能か

既存システムとの連携を図る場合は、システム同士の親和性も重要なチェックポイントとなります。特に、自社の基幹システムやSFAなど、販売プロセスに関連するシステムとの相性は重要です。データ連携ができれば情報の二重入力が不要になり、業務効率化や生産性向上につながります。

・アップデート対応のスピード感

システムのアップデートやバージョンアップ作業、販売プロセスに関わる法改正などのケースを例に取り、販売管理システムがどのようなスピード感で対応しているかを確認しましょう。法改正への対応が遅いと業務に影響するため、迅速に対応できるベンダーを選ぶのが望ましいです。

セキュリティ対策のレベル

販売管理業務は、顧客情報・受注情報・発注情報といった機密情報を扱います。そのため、セキュリティの面で問題ないか確認することも重要です。ベンダーが提供するデータの暗号化やアクセス制御の仕組みを確認し、データの安全性が保証できるレベルであるかをチェックしましょう。

クラウド型販売管理システムなら「Fujitsu GLOVIA OM」

「Fujitsu GLOVIA OM」は、クラウド型の販売管理/在庫管理システムとして多くの企業に導入されています。その理由として、大きく以下のような5つの特長があります。

(1)ノーコード・ローコードの開発が可能

「Fujitsu GLOVIA OM」はSalesforceのクラウド基盤 Lightning Platform 上で構築されたクラウド型の販売管理/在庫管理システムです。クラウド型でありながら、ノーコード・ローコードの開発が可能で、ニーズに応じた業務要件を実装することができます。

(2)SFA「Salesforce Sales Cloud」とシームレスに連携

SFAの「Salesforce Sales Cloud」とシームレスに連携し、販売・出荷・請求までSalesforce上での一元管理が可能です。顧客の受注履歴、出荷実績、返品等の情報をSalesforce上で統合・管理することで迅速な顧客対応を支援します。

(3)定期的な新機能の追加、法改正への対応

「Fujitsu GLOVIA OM」は、法改正への対応を含む定期的な新機能の追加を行っています。日本企業様向けのテンプレートの開発・提供を行うなど、持続的な事業発展に寄与します。

(4)安心安全のセキュリティ対応

Salesforceは、本番環境のサービスとプラットフォームの事業継続性戦略について万全な対策を施しています。具体的には、障害が発生した場合の対応計画を策定し、高い可用性を保つための工夫をしています。このように高い稼働率を誇るSalesforceプラットフォームを利用しているため、BCP対策としても有効です。

(5)大手企業での導入実績

Salesforceは大手企業や金融業でも導入されており、世界最高水準のセキュリティレベルで運用されているため安心です。「Fujitsu GLOVIA OM」を提供するテラスカイは、株式会社セールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーとして多くの導入実績を持っており、金融業や保険業をはじめ、製造業、サービス業、医療など業界を問わず多くの企業様に導入いただいています。

Fujitsu GLOVIA OMの特長については詳しく以下のページでご紹介しています。
併せてご確認いただければ幸いです。

【詳細】Fujitsu GLOVIA OMの特長について

【サービスと料金】Fujitsu GLOVIA OMってどんな製品?製品カタログはこちら

また、以下の動画で「Fujitsu GLOVIA OM」の特長を60秒にまとめて紹介しています。こちらの動画もぜひご参考ください。

おわりに

クラウド型の販売管理システムには、費用面や運用面においてさまざまなメリットがあります。他システムとシームレスな連携を図れるなど使い勝手も良く、セキュリティ対応も施されているので安心です。

販売プロセスを見直し、クラウド型の販売管理システムの導入を進める際は、ぜひ「Fujitsu GLOVIA OM」をご検討ください。

Saelsforceで実現する販売管理システム「Fujitsu GLOVIA OM」お役立ち資料3点セット