はじめにSalesforceを活用している企業であれば、Salesforce Platform(プラットフォーム)についてご存じの方も多いでしょう。アプリケーションの開発・実行基盤となるクラウド型のプラットフォームであり、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションの構築・実行・管理・最適化が可能なソリューションです。本記事では、Salesforce Platformで販売管理システムを実装するメリットと実装手法について解説していきます。記事の後半にて、Salesforce Platformで販売管理・購買管理・在庫管理・フィールドサービス管理を実現できる国内唯一のソリューションである「Fujitsu GLOVIA OM」の特長を紹介していますので、最後までお読みいただけると幸いです。【SalesforceでのクラウドERP実装ガイド】お役立ち資料無料ダウンロードは→こちらからSalesforceとは?Salesforceは、世界各国のさまざまな業種や業態で利用されているクラウド型の営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)システムです。案件管理機能や顧客管理機能など営業活動の効率化を実現するための機能を持ち、戦略的な営業活動を支援します。また、マーケティングオートメーション(MA)を連携させてシナリオに沿ったリードナーチャリングを実現し、営業部門とマーケティング部門における業務フローを一元管理するなど、他システムやソリューションとシームレスに連携させてその効果を最大化することも可能です。Salesforce Platformとは?主な機能を解説Salesforce Platform(プラットフォーム)は、品質の高い業務アプリケーションをだれでも手軽に構築できるツールです。AI等の最新技術トレンドへの対応や他のクラウドサービスとの連携もスムーズに行うことができます。ここでは、Salesforce Platformの主な機能をご説明します。・ 誰でも簡単な操作でアプリ作成ができるローコード開発ツールSalesforce Platform では、Salesforce上で動作するカスタムアプリの作成が可能です。簡単な操作で誰でもアプリ作成ができるローコード開発ツールであるのが大きな特長で、ブロックを組み合わせるように直感的な操作でアプリを構築できます。プログラミングの知識が少ない人でも取り組めるので、ITコストを抑えながら開発することが可能です。・モバイル対応Salesforce Platformは、スマートフォンやタブレットで使用するモバイル向けアプリの開発をはじめ、IoTと連動するアプリ及びAPIの開発にも対応しています。モバイルアプリの導入により、顧客やパートナーと社員とのコミュニケーションを一新し、業務を行う現場の生産性を向上させるとともに、顧客への対応を迅速に行うことができます。・利便性の高いBIツール(レポート/ダッシュボード)使い勝手の良いレポーティング機能・ダッシュボード機能を備えているのも Salesforce Platformの特長です。カスタマイズ性にも優れているので、自社やビジネスに合わせた使い方ができます。例えば、SFA内に蓄積された営業活動や顧客情報、在庫、広告費から必要なデータを抽出し、各業務担当者が理解しやすいビジュアルに落とし込んで可視化する、といったことができます。蓄積された膨大なデータから有用な情報を抽出し、迅速かつ正確な意思決定を支援するためには、BIツールの開発・連携は必要不可欠であるといえます。更に、Salesforce社が提供するBIツール「Tableau」もあわせて活用することで、Salesforce以外のデータも含め、分析用データを加工・統合する事で、より広範なデータを様々な切り口で分析し、更なるデータ活用も可能です。・セキュリティやコンプライアンスを確保パブリッククラウド上で展開するサービスを利用する際は、セキュリティ面でも安心して利用できる環境が必要です。あらゆる業務アプリの信頼性を向上ためにはセキュアな環境が必須であり、機密データの保護やシングルサインオンなどさまざまなツールでデータを保護しなければなりません。その点、Salesforce Platformには、イベント監視やプラットフォームの暗号化(機密データの暗号化)など、高いセキュリティ対策が備わっているため、安心して利用できます。また、企業の信頼に影響するコンプライアンス遵守にも繋がります。・多様なAPIと連携Salesforce Platformでは、さまざまなAPIとの連携が可能です。Salesforce上で実装できない領域の外部システムについては、APIによってデータ連携・統合が容易にできるため、非常に拡張性に優れています。APIにはいくつかの種類がありますが、代表的なのは標準的なAPIである「SOAP API」や大量のデータを効率的に処理できる「Bulk API」などです。・Salesforce AppExchangeについてSalesforce AppExchangeは、Salesforceのユーザー向けに開発された専用のアプリケーションストアです。AppExchangeには部門ごとの業務に特化したものから業種別のものまで、幅広いカテゴリや業種に対応したアプリケーションが揃っています。カスタマイズも可能であり、フルスクラッチでアプリを開発するよりも手軽であるため、IT開発コストの削減も実現できます。【SalesforceでのクラウドERP実装ガイド】お役立ち資料無料ダウンロードはこちらSalesforce Platform上で販売管理を実装するメリットSalesforceと販売管理システムを相互に連携するメリットは数多く、顧客満足度向上やオペレーション工数の削減を実現し、持続的なビジネス成長を推進することができます。ここでは、Salesforce Platform上で販売管理を実装する具体的なメリットをご紹介します。①スムーズなSFA/CRMとのシームレスな統合、ならびにマスタ一元化で二重入力削減など業務効率化SFA/CRMと販売管理システムを連携させることで、顧客マスタや商品マスタといったデータベースをシステムごとに構築する必要がなくなります。これにより、システム管理者は複数のシステムを横断した確認の手間などを解消することができます。また、Salesforceユーザーにとっても1つのシステムのみで業務を完結することができるのは大きなメリットです。複数のシステムに渡って画面を起動して入力していた手間をなくし、二重入力というムダな作業の発生も回避できるので、利便性の向上が期待できます。②営業から販売業務までのデータ一元化・可視化で経営判断を迅速化販売管理システムとの連携により、商談から請求に至るまでの一連の業務プロセスやデータの一元管理が可能となります。これらのデータの可視化は、迅速な意思決定、素早い経営判断につながります。③データ利活用により顧客満足度向上と売上拡大上記のような可視化されたデータの有効活用により、顧客満足度向上と売上拡大も期待できます。具体的には、顧客接点におけるスムーズな対応や顧客の購買情報に基づいた営業活動を促進し、顧客の特性に応じた販売活動の実現が可能です。これにより、顧客の満足度を向上させ、リピート需要や関連販売などを創出することで、売上拡大につながります。④ビジネス変化に合わせた拡張性と業務に合わせた柔軟性で持続的なビジネス成長を支援市場環境の変化や企業の成長に伴う変化に対応するため、基幹となるシステムには拡張性や柔軟性が求められます。Salesforce Platformはカスタマイズに適した柔軟性・拡張性があるため、Salesforce Platform上で販売管理システムを実装することで、ビジネスの状況や現場の要求の変化に合わせて継続的な改善・拡張の実施が可能となり、利便性を上げ続けることができます。また、データの有効活用により、市場動向の把握や、将来的な事業拡大につながる新しい販売施策の策定も可能となります。⑤システムの統一による管理の手間とコストの削減さまざまな業務をSalesforce Platform上で稼働するシステムに統一することで、複数のシステムを導入したケースと比較して管理の手間を削減できます。システムを統一することで、マスタの二重管理を防止できるほか、システムの利用料やライセンス料、保守費用などのコストの節約にも繋がります。なにより顧客情報を管理しているSalesforceに業務を統一することで、顧客情報を軸にあらゆる情報をSalesforce上で統合・一元管理することにより、データが分散している従来の運用方法と比べて、迅速な顧客対応やビジネス戦略の立案が可能になります。Salesforceで販売管理を実装する2つの手法販売管理システムをSalesforce上で実装するにはいくつかの方法がありますが、代表的な2つの選択肢について解説します。(1)Salesforce Platform上で動作するAppExchangeアプリケーションを活用先にご説明した通り、AppExchangeはSalesforceのユーザー向けにSalesforce Platformで開発されたアプリケーションストアで、個別開発なしでもアプリを追加・拡張することができます。Salesforceと同じプラットフォームで動作するので、販売管理やSFAなどのシステムとの連携がスムーズに行うことができ、効率的にデータの収集、処理、活用ができるようになります。「Fujitsu GLOVIA OM」はこれにあたり、Salesforce Platform上での販売管理・購買管理・在庫管理・フィールドサービス管理の実装が可能です。「Fujitsu GLOVIA OM」については、後ほど詳しく特長をご紹介します。 (2)カスタムアプリを個別に独自開発Salesforce Platform上で独自にシステム開発を行う方法です。個別の企業に最適化した販売管理システムを構築できます。Salesforce上で在庫管理・販売管理・購買管理・フィールドサービス管理を実現できる国内唯一のソリューション「Fujitsu GLOVIA OM」「Fujitsu GLOVIA OM」は、Salesforce Platform上で販売管理・購買管理・在庫管理・フィールドサービス(FS)管理を実現できる国内唯一のソリューションです。「Fujitsu GLOVIA OM」は、Salesforce基盤上でSFA/CRMから基幹業務までシームレス連携できるのが強みとなっています。Salesforce上で販売管理システムを運用するのであればぜひ知っていただきたい、4つの特長をご紹介します。特長1:SFA/CRMの代表格であるSalesforceとシームレスに連携「Fujitsu GLOVIA OM」は、SFA/CRMの代表格であるSalesforceとシームレスに連携できるのが大きな特長です。このシームレス連携によって、営業活動から販売・出荷・請求・アフターフォローまでの基幹業務を一気通貫で管理できるようになり、業務効率化を実現します。また、顧客情報と受注や出荷情報を自動で紐づけられるので、作業工数の削減にもつながります。販売管理システムの導入にあたり、操作性も気になるポイントかと思います。「Fujitsu GLOVIA OM」では、使い慣れたSalesforceの画面レイアウト上で基幹業務の運用ができますし、ボタン一つで商談から見積、受注へと情報連携できる操作性を備えているため、新システム導入にかかる教育コストを抑えられます。特長2:市場変動に迅速に対応、事業成長を持続的に支援急激に変化するビジネス環境や市場の動きに対応するためには、導入後も柔軟な対応ができるシステムが必要です。「Fujitsu GLOVIA OM」は、定期的に新機能を追加し、法的要件にも迅速に対応を行っており、市場変動や企業の変化に合わせられる柔軟性を備えています。「Fujitsu GLOVIA OM」は幅広い業種に対応する標準機能を備えているのに加え、利用企業様の声を活かした新機能の追加や改善を継続的に行うことにより、事業成長を持続的に支援します。 特長3:顧客軸で関連するあらゆるデータの一元管理が可能複数のシステムにデータが分散している運用方法だと、情報連携や情報管理が煩雑になり、二重入力などのロスも生じやすくなってしまいます。「Fujitsu GLOVIA OM」では、営業活動をはじめ、販売・購買・出荷に至る一連の業務プロセスで発生するデータを顧客軸で一元管理できる機能を備えているため、業務効率を改善できます。受注履歴、出荷実績、返品、修理実績等の顧客軸で関連するあらゆる情報をSalesforce上で統合・一元管理することにより、データが分散している従来の運用方法と比べて、迅速な顧客対応が可能になります。特長4:サプライチェーン全体とリアルタイムで正確な情報伝達を促進日本の企業は欧州と比べて企業間のデータ連携や可視化が進んでおらず、デジタル化が遅れているのが現状です。「Fujitsu GLOVIA OM」とSalesforceを活用することにより、国内外の取引先や販社、支店などサプライチェーン全体とリアルタイムでの正確な情報伝達が可能となり、受発注業務のデジタル化やペーパーレス化が実現します。「Fujitsu GLOVIA OM」はSalesforce Platform上で動作するため、既存のプロセスに手を加えることなく、問い合わせや在庫・納期照会、マニュアル・技術情報の提供といったサプライチェーンに必要な情報のみを安全に共有できるのが特長のひとつです。他にも、サプライチェーンの活動状況や事業の見える化を可能とするのも「Fujitsu GLOVIA OM」の特長です。自社の損益情報などをリアルタイムに把握することで、ビジネス成長を加速させます。Fujitsu GLOVIA OMの特長については詳しく以下のページでご紹介しています。併せてご確認いただければ幸いです。【詳細】Fujitsu GLOVIA OMの特長についてSalesforce+Fujitsu GLOVIA OMで提供できる価値についてSalesforce+「Fujitsu GLOVIA OM」により、基幹業務に必要な機能をSalesforce上で実現することで、企業の経営活動に関連するデータ分析の精度と効率が大幅に向上し、ビジネスの成長に大きく寄与します。具体的には、「Fujitsu GLOVIA OM」は以下のような価値を提供します。・データ駆動のPDCAサイクルの実施で業務品質の改善・向上に寄与顧客ターゲティングや販売計画、生産計画などの各フェーズにおいて、データの連携で的確なターゲティングが可能となるほか、製品の浸透度やホワイトスペースの分析が可能となります。また、取引先別に売上を予測するといったデータに基づく提案活動へつなげることもできます。・リアルタイムでの情報一元化・可視化で迅速な経営判断を支援システム上で、各KPIを数値化・視覚化して達成率を管理することができます。「Fujitsu GLOVIA OM」では顧客軸で関連するデータをリアルタイムで一元化・可視化できるため、スピーディな経営判断が可能となります。高精度のデータ分析により、経営層による全社視点での状況可視化を図ることができるのも「Fujitsu GLOVIA OM」の提供できる価値です。タイムリーに全社的な可視性を高めることにより、経営者やマネジメント層は、売上予測に対するギャップや未達成の要因を迅速に分析し、効果的な改善策を打ち出すことができるようになります。・バックオフィス業務のDXを実現販売・在庫・購買・生産・フィールドサービスなどの基幹系業務を支える統合業務ソリューションである「Fujitsu GLOVIA OM」を含むSalesforceエコシステムの活用により、バックオフィス業務のDXが実現可能です。Salesforceの顧客情報基盤を利用して、一連の業務プロセスとデータを一元管理することで、DXの推進を支援します。また、以下の動画で「Fujitsu GLOVIA OM」の特長を60秒にまとめて紹介しています。こちらの動画もぜひご参考ください。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F04Jtfg1wA8M%3Fsi%3DsIpMxJmfvTHM478k%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E【サービスと料金】Fujitsu GLOVIA OMってどんな製品?製品カタログはこちらおわりにSalesforce Platform上での販売管理システムの実装は、業務に必要な情報をSalesforce上で一元管理できる、自社の需要に合わせたカスタマイズができるといったメリットがあります。こうした優れた柔軟性と高い拡張性により、効率的な経営が可能となります。販売管理や在庫管理に関する課題を抱えている企業や、Salesforce上で一元管理できるERP構築を検討している企業は、ぜひ「Fujitsu GLOVIA OM」の導入を検討してみてはいかがでしょう。ご不明な点があればテラスカイまでお気軽にご相談ください。