はじめに販売業務の効率化は、企業の生産性向上を考える上で欠かせない業務課題です。近年は多くの企業が最新の販売管理システムを導入することで、飛躍的な成果を挙げることに成功しています。 この記事では、販売管理システムの主な役割をはじめ、知っておきたい種類や基本的な機能を解説したうえで、選定する際の比較ポイントを紹介します。数ある販売管理システムから自社に最適な製品を選ぶのが難しいとお悩みの際には、ぜひ参考にしてください。【サービスと料金】Fujitsu GLOVIA OMってどんな製品?製品カタログはこちら販売管理システムとは?役割やできること販売管理システムとは、その名の通り販売業務を遂行するためのシステムを指します。販売業務は企業が商品の販売を行うにあたって、お金と商品の流れを可視化し管理するための仕事です。 販売管理の内容を紐解いてみると、見積もり受注出荷代金請求入金確認と細分化されており、手動で管理することは難しいということがわかります。事業の規模が小さく、契約の数も少ない場合は手動対応も可能ですが、受発注の数が増えてくると困難が伴うでしょう。 このような販売管理業務の負担を削減するために活躍するのが、販売管理システムです。販売管理業務に伴うプロセスにおけるデータ入力や情報共有の業務を、ほぼ自動化できます。 販売管理システムの種類別の特徴販売管理システムには、大きく分けて以下の3つの種類があります。それぞれどのような機能の違いがあるのか、確認しておきましょう。 ●汎用型販売管理システムの中で最もスタンダードなのが、汎用型の製品です。その名の通り、多様な業界での導入に対応しており、それでいてあらゆる業務の効率化に対応しているため、販売管理業務の一括効率化に貢献します。専門性の高い、特殊な取引などが発生する業務でも対応可能な汎用型もあります。 ●業種特化型業種特化型は、特定の業種に特化した機能がパッケージとして提供されている便利な製品です。汎用型のようなオールラウンドな活躍とは異なりますが、食品や製造、建設などの業界ごとの機能が整理されていることで、ゼロから自社特化でシステムを組み上げるよりも効率的に運用できます。 ●小規模型(在庫管理機能非搭載)小規模型の販売管理システムは、在庫管理機能を必要としない企業での導入を想定した製品です。主に小規模事業者や中小企業に導入されることが多いタイプで、上述の販売管理システムに比べると機能面で見劣りしますが、必要最低限の機能提供によって、低コストで導入できる点、シンプルな使い勝手による迅速な業務効率化が得られる点がメリットです。【業務課題とシステム化のメリットを掲載!】Fujitsu GLOVIA OMの製品カタログの無料ダウンロードはこちら販売管理システムの基本的な機能一覧販売管理システムは、多様な機能を導入組織に提供することで支援を実現する製品です。販売管理システムには大きく分けて、3つの種類の機能が実装されており、それぞれに付随する機能が多数備わっています。 ●販売管理機能販売管理システムの根幹を支えるのが、以下の4つの販売管理機能です。見積、受注、売上管理、請求というそれぞれのプロセスにおいて、別個の機能が役割を果たします。▼見積管理見積管理では、主に見積もりの入力作成を行う業務を担います。テンプレートを使った自動入力などに対応し、効率化が進みます。また、作成した見積書は必要に応じて、PDFなどの任意の形式で出力・共有が可能です。自社のデータベースに保存し、いつでも検索できる機能を備えた製品もあります。▼受注管理受注管理は、注文のあった商品やサービスを受注データとして記録・管理するための機能全般を指します。見積もりデータから注文情報の自動入力や、発注と同時にデータを登録、管理できる機能を備えます。見積管理同様、作成した受注データは必要に応じて検索することも可能です。▼売上管理売上管理機能は、売上や売掛情報の記録と保管についての機能を扱えます。登録している受注データや、連携しているPOSシステムからのデータ流し込みによって、自動作成と管理が可能です。作成した売上データは、CSVやエクセル形式など必要に応じて様々な形式で出力し、さらなる分析にかけたり、資料として情報共有ができたりします。▼請求管理請求管理機能には、請求書の発行機能や債権検索機能などが含まれます。取引先ごとに請求状況を管理し、代金未回収のリスク回避や、迅速な債権回収に役立つ機能です。入金が完了した債権も、自動的、あるいは任意に消し込みが行われます。 ●購買管理機能購買管理機能は、材料の仕入れや部品調達に伴う購買業務に必要な管理ツールが揃っています。▼発注管理発注管理では、発注情報の内容確認や、発注データの記録、検索機能を利用できます。注文書の発行機能なども、ここに含まれるのが一般的です。▼仕入管理仕入管理は、見積作成からの契約締結を経て、確定した注文情報に基づく仕入確定を実行する機能を司ります。仕入情報は在庫に計上され、スケジュールや数量などの仕入予定の入力にも対応します。 ●在庫管理機能在庫管理機能は、在庫情報の確認と出入荷に関する機能群を備えています。主に入荷管理、出荷管理、そして棚卸処理を担当する領域です。▼入荷管理入荷管理は、仕入データや入荷予定情報を踏まえた入荷数の可視化を行います。入荷管理を経て入荷数が確定した場合、在庫へと計上されます。▼出荷管理出荷管理機能は、出荷指示の入力や確定を実行します。在庫データと連携し、その整合性が取れているかの確認を行います。▼棚卸処理棚卸処理は、棚卸しの管理や登録を実行するための機能です。実際の在庫とシステム上記録されているデータに齟齬がないかを確認しながら、棚卸状況をリアルタイムで可視化します。販売管理システムを選定するうえで外せない6つの比較ポイントこのように、販売管理システムには複数の機能が備わっており、導入企業に応じて重視すべきポイントも変わってくるものです。販売管理システムの選定に際しては、以下の6つのポイントを踏まえて比較検討を行うと良いでしょう。 ①自社の業種や業態に合う機能が備わっているか(機能性)販売管理システム選びにおいては、とにかく機能要件を満たしているかが重要です。自社の業種に最適なツールを備えているか、パッケージ化されていて使いやすいかなど、製品間で比較の上導入を検討しましょう。 また、シンプルな機能要件にまとまっている場合、過剰な機能が実装されていないか、自社には不要な機能が多すぎないかを確認することも大切です。 ②柔軟なカスタマイズや拡張ができるか(柔軟性)自社の専門性や業務フローの特殊性が気になる場合、導入する販売管理システムの柔軟性に注目しましょう。パッケージ化された機能だけでなく、自社の都合に合わせたカスタマイズができるサービスを選ぶことで、導入に際しての実装負担を最小限に抑え、実装効果を高められます。 ③サービスの提供形態はクラウドかオンプレか販売管理システムによって、サービスの提供形態はクラウドもしくはオンプレミスで異なります。クラウドサービスの場合、月額課金などの継続的な料金が発生する代わりに、初期費用が安価であったり導入負担が小さかったりというメリットがあります。 オンプレミスの場合は、初期費用や導入の手続きが発生する代わりに長期運用のコストを小さく抑えたり、カスタマイズ性を確保したりしやすいのが特長です。この点も自社の都合に合わせた選択が必要になるでしょう。 ④既存システムや他システムとの連携が可能かSalesforceのようなSFA・CRMや会計システムなどをすでに社内で導入している、あるいはこれからの導入を検討している場合、それらとの互換性も踏まえるべきでしょう。システム連携のゆとりを十分に確保しておけば、今後のDXの推進にも良い影響が期待できます。 ⑤導入前・導入後のサポートが充実しているかはじめての販売管理システム導入に際しては、導入前後のサポート体制にも目を向けましょう。ベンダーに応じて、サポート対応の程度は異なります。販売管理システムの運用経験がない場合、導入の際の支援を受けられるのはもちろん、導入後のトラブル対応や運用支援にも力を入れているサービスを選ぶことが重要です。 ⑥セキュリティが安心できるかセキュリティが充実しているサービスを選ぶことは、インシデント発生のリスクを最小限に抑える上で重要な取り組みです。DXの浸透に伴い、デジタル関連のインシデント発生は近年急激に増加しています。 外部からのサイバー攻撃に強い販売管理システムを選ぶことで、重大なインシデントの発生を回避し、もし攻撃を受けた場合でも損失を小さく抑えられるでしょう。 販売管理システムの選び方について、さらに詳細に解説したこちらのブログもぜひ参考にしてください。商談から販売・生産・在庫まで一気通貫で管理可能な販売管理システム「Fujitsu GLOVIA OM」「Fujitsu GLOVIA OM」は、Salesforceプラットフォーム上で販売管理・購買管理・在庫管理・フィールドサービス管理を実現できる国内唯一のソリューションです。「Fujitsu GLOVIA OM」には、SFA/CRMとのシームレス連携で業務効率化を図ることができるのをはじめ、以下の3つの大きな特長があります。 特長1:基幹業務を一気通貫で管理可能「Fujitsu GLOVIA OM」は、販売、購買、在庫管理など、基幹となるビジネス機能を網羅したクラウド型の販売管理/在庫管理システムです。SFA/CRM分野で大きなシェアを占めるSalesforceとシームレスに連携し、商談から見積~受注への情報連携をボタン一つで実現できるシステムを備え、効率的な業務遂行をサポートします。営業活動から販売・出荷・請求までの基幹業務を一気通貫で管理し、顧客情報と受注や出荷情報を自動で容易に紐づけることにより、作業工数を削減できます。また、Salesforce導入済みの企業であれば、使い慣れた画面レイアウト上で基幹業務も運用できるため、今までと変わらない操作性でシステム移行することで新システム導入にかかる教育コストを抑えられます。 特長2:幅広い業種に対応する標準機能とカスタマイズ性の両方を備える「Fujitsu GLOVIA OM」は、製造業や卸売業、商社、小売業など、幅広い業種・業態に対応する機能が備わっています。基幹業務に対応する標準機能以外に、長年培ってきた自社独自の業務に応じた柔軟なカスタマイズも対応です。 「Fujitsu GLOVIA OM」では定期的に新機能を追加しており、インボイス制度や改正電子帳簿保存法といった法改正にも迅速に対応しています。高いカスタマイズ性と拡張性を備えることで、市場変動へ迅速な対応を行い、事業成長を持続的に支援します。 ・製造業に関する詳しい記事はこちら・卸売業、商社に関する詳しい記事はこちら 特長3:CRM/SFAのシームレスな連携が可能「Fujitsu GLOVIA OM」は、SFA/CRMの代表格であるSalesforceとシームレスに連携できるのが大きな特長です。このシームレス連携によって、営業活動から販売・出荷・請求・アフターフォローまでの基幹業務を一気通貫で管理できるようになり、業務効率化を実現します。また、顧客情報と受注や出荷情報を自動で紐づけられるので、作業工数の削減にもつながります。 Fujitsu GLOVIA OMの特長については詳しく以下のページでご紹介しています。併せてご確認いただければ幸いです。【詳細】Fujitsu GLOVIA OMの特長についてまた、以下の動画で「Fujitsu GLOVIA OM」の特長を60秒にまとめて紹介しています。こちらの動画もぜひご参考ください。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F04Jtfg1wA8M%3Fsi%3Divl-SOyhlSttenRR%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E 【サービスと料金】Fujitsu GLOVIA OMってどんな製品?製品カタログはこちらおわりにこの記事では販売管理システムとはどのようなサービスなのか、具体的な機能や導入に際しての比較ポイントをまとめながら解説しました。 販売管理システムには多様なバリエーションがあり、製品間での機能の特徴も大きく異なります。まずは販売管理システムがどのようなサービスなのかを理解した上で、自社の課題と照らし合わせながら導入すべき製品を吟味するのが良いでしょう。 既に多くの企業で導入されている販売管理システム「Fujitsu GLOVIA OM」について、ご不明な点があればテラスカイまでお気軽にご相談ください。